[労働経済]正社員の離職10万人超す 退職応募2万3000人余り
日本経済新聞社の集計によると、金融危機が深刻化した2008年9月以降、上場企業が正社員を対象に募集した希望退職に2万3千人余りが応じたということです。これとは別に、企業倒産による失職も8万5千人に達しており、国内で10万人を超える正社員が離職したことになります。自動車など製造業を中心に生産は底入れ感が出ているものの、雇用の本格的な回復には時間がかかりそうです。
昨年9月以降に希望退職や退職勧奨、解雇など具体的な方法を明らかにして正社員(グループ会社含む)を削減すると発表した上場企業は延べ185社(複数回募集した13社含む)で、うち173社が従業員の削減数を明らかにしています。大幅な人員削減を発表したものの具体的な方法を公表していないソニーやパナソニックなどは含まれていません。