[年金・医療]企業年金連合会、年金支払いで865人分1億円弱の徴収漏れ
転職した会社員の年金を預かる企業年金連合会で、年金の支払いに対して所得税を源泉徴収しないミスがあったことが7日分かりました。総額は1億円弱にのぼるとのことです。2008年までの5年間で865人分に徴収漏れがありました。連合会は未納分の税金を国に一括納付したうえで、徴収漏れがあった受給者に支払いを要請します。
年金は支給時に源泉徴収する仕組みをとっていて、支給額が少ない一部の人を除いて所得税の課税対象となります。今回徴収漏れがあったのは過去数年分の年金をまとめて受給した人。本来は過去の分についても課税しますが、請求があった年の分しか徴収していませんでした。
徴収漏れの総額は9,860万円で、1人あたり6万~65万円。連合会は対象者に対し、来年2月支給分の年金から2~3年の分割方式で未収分を差し引くことを要請しました。受け取った年金を返すことになるため、受給者から反発もありそうです。