[年金・医療]年金問題、厚労相の直属チーム立ち上げへ
長妻昭厚生労働相は5日、年金記録問題への具体的な対応策を検討するため、省内に厚労相直属のプロジェクトチーム(PT)を新設する方針を固めました。メンバーは外部有識者や省内の人間ら約10人で構成する見込み。
持ち主が分からない記録の解明に向けた具体策や、「消えた年金」被害者の救済拡大に向けた具体策などを検討します。
長妻氏は就任直後の記者会見で年金記録問題を「国家プロジェクト」と位置づけていました。さらに、民主党のマニフェストでは「年金記録被害者への迅速な補償のため、一定の基準の下で『一括補償』を実施」と明記。記録訂正手続きの簡略化や紙台帳の記録8億5千万件とコンピューター上の記録の全件照合を打ち出し、年2千億円程度の経費を見込んでいます。
新設するPTは「司令塔機能」(厚労省幹部)を担います。