[労働経済]冬のボーナス、初の全業種マイナス 平均13.1%減で下げ幅過去最大
大手企業の今年冬のボーナスは、昨年冬と比べて13.1%減となっていることが民間の調査機関「労務行政研究所」の調査で分かりました。支給額は全産業平均で65万9864円。1970年の調査開始以来初めて、すべての業種で前年同期を下回り、下げ幅も冬のボーナスだけで見ると過去最大でした。労務行政研究所は「企業業績の大幅な落ち込みが反映された」と分析しています。
冬のボーナスの減額は7年ぶりです。非製造業は3.2%減にとどまりましたが、製造業は16.1%と大幅減。業種別の減少率は自動車が27.9%、機械が27.7%、非鉄・金属が25.4%と輸出型産業の落ち込みが目立ちました。支給月数は平均2.09カ月で、前年の実績を0.35カ月下回っています。