[年金・医療]協会けんぽの国庫負担引き上げを検討
厚生労働省は6日、中小企業のサラリーマンらが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)への国庫負担を引き上げる方向で検討に入りました。不況による保険料収入減で財政が悪化しているため、このままでは保険料の引き上げを余儀なくされるためです。
協会けんぽへの国庫補助は現在、給付費の13%分(約6800億円)です。協会けんぽは、今年度3100億円の赤字になり、準備金を取り崩しても約1500億円が不足する見通しです。赤字を解消するには、現在全国平均で8.2%の保険料率を、来年度は9%程度まで引き上げる必要があるため、被保険者の負担を抑えようと、国庫負担引き上げを検討しているということです。