[その他]社保庁処分職員の雇用継続を官房長官が厚労相に「直談判」
平野博文官房長官は24日、長妻昭厚労相を訪れ、社会保険庁で懲戒処分を受け、後継組織の日本年金機構に移れない社保庁職員の再就職先確保に全力を挙げる方針を確認しました。平野長官は会談後、記者会見で同省に対し、「どんな仕事でも雇用を継続する立場で受け入れてほしい」と注文し、懲戒職員の再雇用に慎重な長妻氏をけん制しました。
自公政権は昨年7月、政治家らの年金記録のぞき見などで処分歴のある職員の一律不採用を閣議決定。長妻昭厚生労働相もこれを踏襲する考えを示していました。
会談では、懲戒職員を含めた再就職先が未定の職員について、各省庁や官民人材交流センターでの採用を目指す方針で一致しましたが、厚労省が検討している非常勤職員への登用について、長妻氏は記者団に対し「一つの案として議論にはなったが、まだ決定はしていない」と述べるに留めています。