[労働経済]自動車・鉄鋼・造船 ベア要求を3年ぶりに見送り
自動車メーカーの労働組合でつくる自動車総連は(約76万人)は、2010年春闘でベースアップなどの統一的な賃金改善要求を3年ぶりに見送る一方、定期昇給の完全実施などを求める執行部案を決めました。来年1月の中央委員会で正式決定します。
鉄鋼や造船などの労働組合でつくる基幹労連(約25万人)も、10年春闘で賃金改善要求を見送る執行部案をまとめました。要求見送りは、2年ごとの「隔年春闘」方式になった2006年以来、初めてです。春闘方針は来年2月に正式に決めます。
賃金改善を最終的に要求するかどうかは、ともに傘下の個別労組の判断にゆだねられますが、自動車大手や鉄鋼大手などの労組は大半が要求を見送る方向といいます。