[労働法]配管工事の現場監督「石綿で肺がん死」で遺族が会社を提訴
給排水配管工事の現場監督で、肺がん死した男性(当時59歳)の妻(51)ら遺族3人が、アスベスト(石綿)に対する安全配慮をしていなかったとして、勤務先の「西原衛生工業所」(東京都港区)を相手取り、約8500万円の損害賠償を求める訴訟を地裁に起こしました。
遺族側は、石綿を含む配管や保温材を切断する際に出る粉じんを吸い込み、「会社は石綿の危険性を認識できたのにマスクの着用など安全配慮をしなかった」と訴えています。
男性は80年に同社に入社し、工事の現場監督として勤務していましたが、25年10月、肺がんと診断されて退職し、06年11月に労災認定され、06年12月死亡しました。