[その他]化学物質過敏症の後遺症を初めて労災認定
電気設備施工会社に勤め有機溶剤を吸った後、化学物質過敏症になった男性(40)が、眼球運動の障害を後遺障害として、厚木労働基準監督署に労災認定されたことが分かりました。化学物質過敏症の後遺症が労災認定されたのは初めてとみられます。
男性は2000年から取引先の会社で、半導体や液晶パネル部品を洗浄する設備の配線や加工作業に従事していましたが、頭痛、めまい、吐き気が表れ、2002年には手足のけいれんが止まらなくなり、運転時は他の車との距離感がつかめなくなっていたということです。
眼球運動障害は化学物質過敏症に顕著な症状とされ、専門家は「今後、同様の症状のある患者の救済につながる可能性がある」と指摘しています。