[その他]帝国データが調査 10年度正社員「採用予定なし」
帝国データバンクが3日に発表した「雇用動向に関する企業の意識調査」によると、2010年度の正社員採用について、「予定なし」と回答した企業は47.5%で、前年度から1.6ポイント悪化しました。「増やす」と答えた企業は14.3%にとどまり景気悪化に伴う企業の採用意欲の低迷を映した結果となりました。
2月17~28日に全国の2万1750社を対象にインターネット調査を実施し、48.8%に当たる1万624社から回答を得ました。
採用予定のない企業を業界別にみると、不動産業が62%で最も高く、卸売業が55.7%と続いています。企業からは「景気回復の見通しがはっきりしない中、新規採用は望めない」などの声が寄せられています。
また地域別では、北海道が最も高く56.4%でした。アルバイトなど非正社員の採用状況に関しては、「予定なし」と答えた企業は前年度と同様の6割近くに達し、高水準で推移しています。
雇用環境が改善する時期については「11年度」が22.8%で最も多く、「12年度」は18.8%でした。「長期的に改善する見込みはない」も22.6%に上りました。