[労働経済]「心の病」による労災申請が急増
職場でのストレスが原因によって、うつ病などの精神疾患になり、2009年度に労災認定となった人は234人に上ることが、14日発表された厚生労働省のまとめでわかりました。精神疾患による労災申請者は1136人(前年度比209人増)となり、過去最多となる1000人を突破しました。
また、自殺の認定は前年度より3人減り63人となりましたが、同省は「精神障害で病院にかかる人が増えたこともあり、依然として高い水準」としています。
年代別では、20〜40歳代が全体の約8割を占めており、理由別では「仕事の量・質の変化」の80人が最多となっています。
厚労省は「不況で職場内の人間関係が悪化しており、パワハラなどのトラブルに敏感になっていることも要因の一つ」と、労災申請者の急増について分析しています。