[年金・医療]障害年金認定の基準を明確化へ 厚労省
厚生労働省は、知的障害者とエイズ患者が障害基礎年金を受給する際に、年金の障害等級の認定基準を明確にする検討を開始しました。審査期間を短縮することで、請求から支給開始までのスピードアップを図ることとしています。
これまでは、知的障害者の場合、1級の認定基準が「日常生活への適応が困難で、常時介護を要する」、2級が「日常生活における身辺の処理に援助が必要」という両者の違いが分かりにくく、判断を行うのに時間を要するとの指摘がありました。 同省はてんかんやぜんそく、心疾患の認定基準についても、見直しを進めています。
障害基礎年金の認定については、日本年金機構が「請求から決定まで3カ月半以内」と目標を掲げているものの、実際には平均で半年程度かかっているのが現状です。
「審査が遅い」という批判を受けて、今年の4月に担当職員を56人から97人に増やしています。