[その他]生活保護世帯が過去最多更新 理由「収入減」が最多に
厚生労働省は20日、2009年度の生活保護受給世帯は127万4231世帯(月平均)にのぼり、9年連続で過去最多を更新したと発表しました。2008年度比で、12万5465世帯増え、受給者の実人数も176万3572人(同)と、前年度より17万952人多くなりました。前年度比の増加率が10%を超えたのは初めてで、2008年秋のリーマンショック後の不況が影響していると見られます。
生活保護が認められた理由別では、世帯で働く人の「収入の減少・喪失」が31.6%と前年度より11.9ポイント跳ね上がり、これまでで最も多かった「傷病」(30.2%)を初めて上回りました。また、世帯類型別でも、高齢者、障害者、母子世帯を除く現役世代中心の「その他の世帯」が41.5%増えて17万1978世帯に急増しました。
受給世帯の増加傾向は今年度も続いており、今年6月時点の速報値では、受給世帯は137万7930世帯、受給者数は190万人を突破しています。