[労働経済]有効求人倍率が6カ月連続の上昇 10月は0.56倍
30日に厚生労働省が発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0.01ポイント上昇し0.56倍となり、6カ月連続で改善しました。 医療・福祉のほか、サービス業、卸売・小売業で求人が増えたことが寄与したとみられます。
また、有効求人数については2.5%増加し、有効求職者数は0.7%増となり、情報通信、教育・学習支援、医療・福祉、製造業などで伸び、前年同月と比較して13.9%増加したとみられています。
厚生労働省は、「持ち直しの動きは着実に続いているものの、水準は依然として低い」と示しています。
正社員の有効求人倍率は0.35倍で、都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)は最高が0.90倍の福井県、最低は沖縄県の0.33倍でした。
一方で、総務省が30日に発表した労働力調査によりますと、10月の完全失業率(季節調整値)は5.1%と前月に比べ0.1ポイント悪化しており、厳しい雇用情勢が続くとされています。