[労働法]原発作業員の労災認定で指針 「広くがんを対象に」
小宮山洋子厚生労働相は2011年9月13日の記者会見で、がんになった原発作業員の労災認定3件について「広くがんを対象にしたい。大腸がん、胃がん、食道がんなどを含められるようにしていきたい」と述べ、認定に必要な指針をつくる考えを示しました。
厚労省によると、放射線の被ばくが原因でがんになり、労災認定された原発3件作業員は過去35年で10人。白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫の3種類に限られ、白血病以外のがんについては認定基準がありませんでした。
厚労省は、東京電力福島第1原発3件事故の収束作業に当たる作業員から今後、労災申請が増える可能性があると判断しました。